■第7回 京都逃亡記#02
京都逃亡2日目。
この日は朝の10時始動、自転車の旅にしました。
京都の街にはレンタサイクルショップがたくさんあります。京都市街はご存知の通り碁盤の目状になっており、いわゆる観光スポットと呼ばれる場所がかなりこの辺りに集中しているので、自転車で回るにはぴったりなのです。
と、いいつつ、“観光スポット”にはほとんど行っていない事は後述の通りです。笑
京都駅付近でレンタサイクルを受け取り、そのまま七条堀川からくねくねと裏路地を曲がりながら北上。
烏丸御池交差点の近くにある、「COFFEE ポケット」という小さなカフェで朝食。
地元のおばちゃん達が集うようなこじんまりした店構えでしたが、赤とブラウンを基調とした店内がとても落ち着いた雰囲気。
雑穀入りのフレンチトーストなんて初めて食べたけど、食感が面白くてとても美味しかったです。
ここからさらに北上、（といってもすぐ北）そういえばまだ行った事がなかった「京都御苑」へ。
地図上で見てもかなりの広さなんですが、実際かなり広い。御所の中を参観するには受付にて手続きが必要ですが、敷地内をぷらぷらするだけなら自由に入れます。しかも自転車乗り入れOK。土地が広大なだけにありがたい。
御所の周りをぐるっと回りつつ、途中「白雲神社」へ立ち寄り。本当に小さい神社ですが、とても涼しくて、写真を撮りつつ小休止。なんか、神社の写真ってとても好きなんですけど、さすがに何回も何回も撮っているとマンネリだよなぁ〜〜 どこの神社もだいたい同じものが置いてあるからね…。
はい。
御苑の中を東に進み、梨木神社を抜け、河原町通とぶつかった所で北に折れる。
なんだか北上してばかりである。
今出川の交差点を過ぎ、葵橋が見えてくる。もう、ここまで来たら寄るしかないよね！ということで、2度目の古本まつりへ。
1日目は30分だけの滞在で雰囲気を楽しむだけになってしまったので、むしろもう一度来られて良かったかもしれない。古本まつりの空気は、何度吸っても良い。
そういえば森見氏は、山尾悠子さんの「夢の棲む街」という小説のことを自著「京都ぐるぐる案内」の中で話していたなぁということを思い出しました。
これだけ沢山の本が集まっているんだから、この中のどこかに、「夢の棲む街」があるかもしれない。もしこれだけの中から見つけることが出来れば凄いなぁ。
なんて思いながら、本棚を覗いていたのですが、結局見つけることはできませんでした。残念。
ところで、下鴨神社は、京都の中で私が最も好きな神社でもあります。何が好きなのかはわかりません。説明できないからこそ好きなのかもしれません。
楼門の朱赤がとても綺麗。たまに巫女さんが通ったりするので、タイミング良ければ後ろ姿を写させてもらえたりします。今回は出逢えませんでしたが。。
この途中にある元田中というところには森見小説の登場人物達が多く住んでいたりします。京大からほどよい距離の閑静な街といったところ。
「○○さんの△△という本が欲しい！」という目的買いより、“偶然気に入った本が見つかる”という楽しみ方をしたい感じの、書店というよりは雑貨屋さんのような雰囲気のあるお店です。
店内を一周し、さぁそろそろ帰ろうかなと思っていた時、
そういえばまだよく見ていない一角があることに気付きました。せっかくだから見ていくことに。
あれっ。
なんか、見覚えがある。。
山尾、、悠子、、、。
ハッ…………！！！！もしや……？？！
ちらっ…
さっき探していた本だ！！！！
出逢えたよ！！！！すごい！！！！
なんだかよく分からないけどもう嬉しくて、ファ〜〜！！ってなりながら買ってきました。
こういう出会いがあるとテンションが上がりますね。
帰りの新幹線で読みたいと思います。
さて、そろそろ15時ちかくになってしまったのですが、そういえばお昼がまだだった、ということで
実はここ、森見氏のオススメと知る以前の第5回京都逃亡の際に、偶然入ったことがあるカフェでした。とても落ち着いた店内で、本当に素敵な所なんです。
お喋りしている学生らしきグループや、一息ついている中年のおじさん、書き物をしているおじいさん、旅の道中を書き殴る女（私だね。）…色んな人がいました。
カレーパンセットというメニューを注文。カレーパンではなく、カレーとパン。家庭的で、美味。
アイスコーヒーはガムシロップを入れなくても甘くて優しい味。
と、ここで、なんとなく気分で京大農学部キャンパスに潜入。
建物には入れませんが、キャンパス内は自由に見学可、とのこと。
森見先生は京大農学部出身でいらっしゃいますので、かつてはここに通ってらしたんだなぁ〜となんとなくしみじみ。私自身には何の思い出もありません。はんっ
生協は営業してるのかしらん、とちょっと覗いてみましたが、さすがにお盆休みでした。
代わりと言ってはアレですが、＜京都大学新聞＞なるものを頂いてきました。
何やらものものしい一面
大いなる？変人として？生きよ？？
なにこれ絶対面白い。あとでじっくり読みます。
森見氏の文章のあの「阿呆クソ真面目テイスト」はこういう所から培われてきたのでしょうか。大好きです。
生まれ変わったら京大に通えるくらいの頭脳を持っていたい。
京大農学部キャンパスから北へ、御蔭通を東に進み、白川疎水通を経由し再び今出川通へ。16時を回っているとはいえ、8月とは思えない涼しさ。時々小雨がぱらつく事もありましたがそれがかえって気温を下げていたのかも。涼しくてなにより。
ここでなんか見覚えのえのある看板を発見する。
「CAFE COLLECTION」………？ ……………あっ！！
すかさず「京都ぐるぐる案内」を確認。
やっぱりそうだ。ここも、森見氏のオススメしているお店でした。
進々堂と同じ通り沿いの、ほど近い距離でした。あ〜〜ん、さっきカレー食べちゃったわよ；；お腹空いてないわよ；；；と泣く泣く見送り。
ちなみに、同書に載っている「レストラン まどい」と、定食屋「hilight」もこの辺りで発見しました。が、どちらもお盆休みに入っておられました…
烏丸通で南に折れ、次は手造りノートの専門店「lleno（リエノ）」へ。
ちなみにここ、GoogleとかYahooのMAPアプリで検索すると、旧住所が表示されます。いくら探しても見つからないので、公式サイトのMAPを見たほうがいいです。笑
お店自体はとても小さいのですが、もう、ちょっと遠くから見てもかわいいんです。
店内にはカラフルなノートがたくさん置いてあり、もう、可愛くて可愛くて全種類欲しい勢いなのですが、、ハード本になっている大判タイプは、1冊で結構なお値段しちゃうんですよねぇ。本当可愛いんですけどね！
手頃で使いやすいライトノートもあるので、自分用とプレゼント用に何冊か購入。
ノート大好きなんですけど、可愛いと結局勿体無くて使えないんだよねぇ……。
ここで買ったライトノート、既に6冊もありますよ……笑
そろそろ甘いものでも摂りましょうか、という事で、
来た道を少し戻り、二条柳馬場通付近にある「cafe bibliotic HELLO!」へ。
ここがまた可愛いんだ〜〜店内壁に大きな本棚があって、そこにぎっしり本が置いてあるの…
チョコミントシェイク。向こう側が、本の壁。
カフェ利用だけのつもりで入ったのですが、居心地の良さとお腹の空き具合がちょうど良かったので、そのまま夕ご飯も頂く事に。
とても良い香りのジェノベーゼパスタ。じゃがいもとレンコンチップが良い感じ。
19時半を回り、本日の旅はここで終了。
少し早めに帰路につきました。
ありがとうございました。
#03へ続きます！
